大学生のころ、「アルバイトでも月10万円くらいは稼げるんだから、もし就職しなくてもそれなりに楽しく生きていけそうだな」と思ってました。
ただ、社会人になって会社員・無職・フリーランスといろいろ経験した結果、バイトだけでも楽しく生きていけるというのは半分正しいけれど半分間違っていたなと感じています。
「楽しく過ごすのに、お金は大してかからない」は正しい
大前提として、お金をかけなくても楽しく過ごせる、ということは間違いないと思います。
お金が有るならもちろん楽しく使うけれど、無いなら無いなり楽しく過ごせるものです。
- 小学生は10円の駄菓子を買って公園で遊ぶし、
- 中学生は100円マックで友達とおしゃべりして、
- 高校生は1000円でカラオケやゲーセンに行く。
- 大学生はバイト代で飲み会を開いたり映画を観たりして、
- 働き始めたらボーナスを旅行や趣味に使う。
手持ちの額は違っても、その時その時楽しく過ごしています。
無職時代はお金はなかったけれど、毎日好きなことをして本当に楽しかった…!
特に今の時代は無料~数千円程度で使えるサービスもたくさんあるので、昔と比べたら少ない金額ではるかに多くの楽しみを享受できるはずです。
そういう意味では、バイトだけで楽しく暮らせるというのは正しいと言えると思います。
学生時代に知らなかった「バイトだけでは楽しく生きていけない」理由
一方で、大人になって「やっぱりバイトだけで生きていくのは大変かもな」と思う点もあります。
学生の頃は知らなかった出費や、時間経過とともに感じる変化です。
理由① 生きているだけでかかる費用(年金・社会保険料・住民税)がある
まず1つ目に、ただ生きているだけで払わなければいけないお金が色々あります。
具体的には、年金・社会保険料・住民税 とか。
学生だと免除されていたり親の扶養に入っていたりしてイメージしにくいかも
基本収入に応じて支払額が決まるといえども、どれもバカにならない金額です。
初めて給与明細をもらった時、天引きされる額に驚いた人も多いんじゃないでしょうか。
免除や猶予がある学生の間は実感しにくいですが、いざ卒業後にフリーターとして働きはじめたら
「思っていたよりお金が残らない!」
と困ることになるかも。
理由② 周りの環境が年々変わっていく
2つ目の理由は周囲の環境が変わっていくことです。
学生時代の友人と久しぶりに会ってみたたら、
- 大きな仕事を経験して、海外転勤が決まっていたり
- 出世してちょっと社会的にエラくなっていたり
- いつのまにか結婚して子供がいたり
などなど、大きく状況が変わっていて驚くことがあります。
対する自分がのんびり暮らしていると、ついつい友人と比較して
なんだか置いて行かれたような気分になったり、ちょっぴり焦りを感じたりしてしまいますよね。
友人の幸せはとても喜ばしいことなんですが、少なからず焦りも感じることも…
「自分は自分!」と強く心を保てればいいですが、成功している人を見れば羨ましく感じてしまうのが人間です。
今はよくても、
5年後・10年後も同じ考えでいられるか?後悔しないか?
というのも考えてみたほうがいいかもしれません。
理由③ 可能性が狭まって、取返しがつかないこともある
いわゆるフルタイムのお仕事をしていないと、将来やりたいことができなくなる場合があります。
例えば、
- 結婚したいと思っても経済的に不安定だと婚活がうまく進みづらかったり
- 正社員になりたくても、ずっとバイト暮らしだとなかなか採用してもらえなかったり
- 家を買おうと思ったときに住宅ローンが通らなかったり
いわゆる社会的信用がないとできないことが、世の中にはたくさんあるんですよね。
わたし自身、無職のころなかなか賃貸を借りられない経験をしました
「将来的な可能性が狭まる」というのは目先には見えづらいですが、気づいたときにはもう遅い。
取り返すにはかなりの努力や運が必要になります。
世知辛い…
最強なのは「選択肢がある」こと
いちばん良いのは、選択肢がある(=好きな状況を選ぶ権利がある)ことですよね。
普段は軽めのアルバイトで暮らしていたとしても、いざ
- お金が足りなくなったり
- 社会的信用が必要になったり
した時に希望の条件で働けるのであれば、のんびり期があっても何も困ることはありません。
そのためには、以下の2つがおすすめです。
- 資格やスキルの必要な専門職・技術職につく
- 資産をもつ
医療介護系の資格職や、需要の大きいIT技術職の場合は、ブランクがあってもOKなことが多いです。
もちろん、医療介護・IT以外でも再就職に困らない技術や実績があればOK
また、そもそも資産としてまとまった金額を持っているなら、困ること自体があまりありません。
まとめ:後ろだてのないアルバイト生活は、将来困るかも?
まとめると、
- なんとなくバイト暮らしをしているだけでは、将来的に困ることもあるかもしれない
- でも、スキルか資産があれば、バイト暮らしの将来的なデメリットもリカバリーできるよね
という話でした。
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