街中で、菊の花の展示をやっていた。
まるくて大きな花が一輪ついた植木鉢がたくさん並んでいて、ちょっと威圧感すらあるような堂々とした佇まいだった。花の大きさは、大体フットサルのボールくらい。
菊の花というとお葬式やお仏壇のイメージがあり、なんとなく縁起の良くないイメージだった。webマンガか何かで、いじめられている子の机に菊の花を置く描写も見たことがあるような気がする。
でも実際にみた菊の花はすごく立派で、縁起の悪い花にはとても見えなかった。
気になったので少し調べてみたら、実は昔から菊はとても縁起のいい花らしい。
菊は皇室の象徴(菊の御紋)にもなっていて、高貴さや長寿を表す花なんだそう。お正月や端午の節句にも飾られる縁起のいい花なんだとか。
一方で、菊の花がお葬式やお墓によく使われるため、お祝いごとの贈りものには適さないという考え方もあるらしい。特に、お見舞いや退院祝いにはタブーとのこと。
…なんだか、ちょっぴり気の毒な役回り。せっかく立派なお花なのに、ある一つの用途のネガティブな印象のせいで、活躍のチャンスを失っているのだ。
でも感覚的にはよく分かる。いくら「結婚祝いに菊の花はOK!」と言われても、もし実際に貰ったら「何か含みがあるのかしら?」を感じてしまいそう。
そういう「思い込みや印象に影響されて、活躍の幅を狭めてしまう」例って、他にもいろいろありそう。
花だけじゃなく、人とか物とか。
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